たったひとりで、だれにも言わずに


よしもとばななさんの日記(12月29日付)にこんなことが書いてあり、
ちょうど語りすぎてしまったことを後悔していたときだったので、心の深いところに響いた。

人間は、どんなところからでも、心を切り替えて、たったひとりではいあがるしかない。
その心構えがなかったら、なにもできない。たったひとりで、だれにも言わずに、楽しいことだけは人とシェアして、こつこつはっていくしかない。それができたら初めて、あれ?同じことを知ってる仲間がいたんだ、ってことがわかる。楽して幸せな人間がひとりもいないこともわかる。それがわからないで人をうらやんだり、孤独に苦しんでいる人を見ると、気の毒だなあと思う。気の毒だけどなにもできないし、しちゃだめ。だって、それぞれに人生が与えられていてそこで精一杯やるしかないんだもの、と思う。


よしもとばなな公式サイト 日記
http://www.yoshimotobanana.com/diary/2010/12/

相手がどんなに親しい友人であっても、自分の中でまだ消化しきれていない物事については、口にすべきではないのだと思った。言葉が熟すまでじっと待つこと。わたしに与えられてるわたしの人生を、ちゃんと受け容れること。