読んだ本 (8/18〜8/26)

指先からソーダ (河出文庫)

指先からソーダ (河出文庫)

大きな熊が来る前に、おやすみ。

大きな熊が来る前に、おやすみ。

ひさしぶりに読んだ島本理生作品。長篇だと思って借りたら短篇集だった。表題作の他に「クロコダイルの午睡」と「猫と君のとなり」を所収。けっこう好きな感じだった。特に後のふたつ。文章がすっと身体に溶け込んでいく感じ。主人公の女の子が冒険したつもりで選んだセーターも、男の子にとっては「いつもと同じ」に見えていることとか、せつないし、でもこういうことってよくあるんだよなぁと。
街場のメディア論 (光文社新書)

街場のメディア論 (光文社新書)

元気でいてよ、R2-D2。

元気でいてよ、R2-D2。

まず、タイトルに一目惚れでした。しんみりとせつないじゃありませんか。怪談や心霊現象ではない、人間がもたらす恐さを描いた短篇集。表題作については恐さの濃度が低く、タイトルの雰囲気通りしんみりとせつない話だった。恐いのもおもしろかった。特に「腹中の恐怖」と「ざくろ」がインパクト大。作者いわく「腹中の恐怖」は妊娠中の方はご遠慮くださいとのことです。
崖の館 (創元推理文庫)

崖の館 (創元推理文庫)