クラシックは音漏れしない


特に早く起きたというわけでもないのだが、珍しく身支度が早く終わり、平日の朝では滅多にたのしむことのできない家で飲む一杯のコーヒー、なんておいしいのだろう。朝の通勤時間では、グレン・グールドのベートーベン「悲愴」「月光」「熱情」などを大音量で聴く。クラシックは音漏れしないって勝手に信じてるんだけど、どうでしょうか。仕事中、時間に追われている!と思う瞬間があると、「月光」や「熱情」の第三楽章が脳内自動再生されるしくみとなっていて、士気もあがる。帰りはたじまくんに借りている中村一義の『ERA』を聴く。聴いて、ほっとする。地下鉄のなか、少しだけ読み進める川上未映子さんのエッセイ。夜、父から着信があり、嫌な胸騒ぎを覚えてしまうが何てことはない、事務的な用件であった。


母が作ってくれたご飯がおいしかった。母のご飯がおいしいのはいつもなのだけど、今日食べた茄子と葱のお味噌汁はとりわけ感動したのでありました。